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このブログのIDは、1908年創立のスペリングソサエティが提唱した綴り字改革案「ニュースペリング」をもじったものです。綴りと発音の不一致は、むかしから英語圏でも問題意識がありました。しかし、とくに表音主義の場合、ただしい発音をしらなければ、発音のとおりには書けません。(漢字も、よみかたをしらなければ ひらがなで書きなおすことができません。)今のスペリングソサエティは、2020年頃に実施された綴り字改革案のコンテストで選ばれた "Traditional Spelling Revised" を支持しているようです。ただし、あくまで "provisional endorsement" とのこと。音素ごとに対応するスペリングのパターンをいくつか容認するタイプの綴り字改革案ですが、表音主義ではなく、旧来のルールを徹底させるスペリングのシステムです。マジック e を(拡張はしないが)温存し、よぶんな e は削除します。(動詞の live は liv にして、形容詞の live と区別。-ore の e は維持して、fore と for を区別。)ストレスのある「短音」の直後にある子音字を語中で二重にするルールを徹底させ、そうでないときは二重子音字をつかいません。(ただし、語末の二重子音字は基本的に維持。)全般的に、よぶんな文字をカットします。でだしのサイレントをなくします。ただし、'no(know), 'our(hour), 'rite(write) などのようにアポストロフィーをつけて no, our, rite との同音異義語の綴りの区別をあらわします。これで、スペリングがカンタンになったといえるのか。さらに、サブグループというよびかたで例外を多数みとめているのに、他方では oo /u:/ と uu /ʊ/ のルールを表音主義バリにきびしくしている。(ニュースペリング90でさえ、そこはグレーゾーンだったのに。)/ju:/ と /u:/ の区別も徹底させようとします。thru は throo に、blue, true は bloo, troo に なります。(ただし、new は /nju:/ でも /nu:/ でも、そのまま。)ならば、いっそのこと表音主義にしてしまえばいい。子音字を二重にするかしないかをかんがえなくてすみます。そもそも母音字のよみかたをしめすために直後の子音字をたよるなんて、おかしなこと。"SoundSpel"(サウンドスペル https://americanliteracy.github.io/ts/soundspel/)なら、基本的ルールは5つだけですし、二重子音字は all と off と 語中の -rr- と 語末の -ss だけです。一対一の対応ではなく、c も k もありますし、au も aw も、ou も ow も、oi も oy も、あります。no と noe(know) の区別もあります。理論上、サウンドスペルで書かれた文章はルールどおりに読めますが、じぶんでつかうときは、すべての英単語のよみかたをしらなければ表音主義が貫徹できないことになります。オンラインコンバーターは機能不全に。単語つづりかえリストもあります。(https://docs.google.com/spreadsheets/d/1MxcI4qIKu0fh4yI4yIUTYOT2hAzSIebgC1pWfGhR-Bg/edit?gid=1708553670#gid=1708553670)でも、dinner, supper が diner, super になったり、super が sooper になったり、open, over が oepen, oever になったり、・・・。だったら、二重子音字を維持すればいいし、ae, ee, ie, oe, ue を「あらたに」つかうのは分割二重音字に関係するときだけ(派生語にも適用)ということにすればいい。だが、それをやってしまったら、"SoundSpel"(サウンドスペル)ではなく、まったくの「べつもの」になります。(sail, tail, night, sign, align などは、分割二重音字とは無関係なので、そのままに?)このブログでは、綴りと発音の不一致をふまえて、しばらくのあいだ、英単語よみかた確認をつづけてきましたが、今はボキャブラリーについて書いたりもします。
テーマ: 印象に のこった ブログ記事 など
テーマ: 綴り字改革案「サウンドスペル」など
テーマ: ブログ・雑多
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